過去のチュータのひとりごと

(2019/04/14)チュータのひとりごと 第586回(中学・高校入学式(1))

2019年度の「チュータのひとりごと」を開始します。
まず,4月8日(月)に実施した中学・高校入学式の式辞の一部を2回に分けて紹介しましょう。

式辞

248番目の元号,「令和」が発表されて初の入学式を迎えました。学園周辺の桜も満開になって皆さんを迎えています。
愛光学園第67期生の皆さん,そして,第64期生の皆さん,本日の入学おめでとう。心よりの喜びと感謝をもって皆さんをお迎えしたいと思います。

中略

さて,本日の入学式,「自己コントロール」についてお話をしたいと思います。
小学校,中学校に在学中,何度も,もう少し意志力があったらなあとか,意志力をもっと磨いておいたらよかったのにと思ったことがありませんでしたか。
たとえば,パソコンやスマートフォンで絶えずメールをチェックをするために,学習の妨げになったり,メールに気を取られ過ぎて,友人からも疎んじられるという経験はどうだったでしょうか。
また,ゲーム機器を使った遊びに夢中になって,学習に集中できなかったことはなかったでしょうか。
いずれの場合も,自分の意志力がなぜこのように弱いのか,なぜ,このような誘惑に負けてしまうのかと思い悩んだことのある人がいると思います。
スタンフォード大学の心理学者,ケリー・マクゴニガル氏は,著書「スタンフォードの自分を変える教室」の中で,人間の脳には前頭前皮質の領域があり,やる力,やらない力,そして望む力を受け持っていると述べています。
それでは脳を鍛えることによって自己コントロールを強化するには,どのような方法があるのでしょうか。
ケリー・マクゴニガル氏は簡単で,苦痛が少ない方法として瞑想を上げ,次のように述べています。
―― 神経科学者の発見によれば,瞑想を行うようになると,脳が瞑想に慣れるだけでなく,注意力,集中力,ストレス管理,衝動の抑制,自己認識といった自己コントロールのさまざまなスキルが向上します。
瞑想を定期的に行なえば,たんに瞑想がうまくなるだけではありません。やがて,脳はすぐれた意志力のマシーンのように発達します。定期的に瞑想を行なう人の場合,前頭前皮質や自己認識のために役立つ領域の灰(かい)白質が増加するのです。――

アーカイブ

All Rights Reserved Copyright AIKO educational institution