過去のチュータのひとりごと

(2019/04/21)チュータのひとりごと 第587回(中学・高校入学式(2))

さらに,ケリー氏は瞑想の方法として,動かずにじっと座り,呼吸に意識を集中することが効果的であると述べています。

意識の集中の仕方は,
――息を吸いながら,心の中で「吸って」と言い,こんどは息を吐きながら「吐いて」と言います。(中略)何度も繰り返し呼吸に意識を戻す練習をすることによって,前頭前皮質を活性化させ,脳の中枢のストレスや欲求を鎮めるのです。――

このようにして,やる力,やらない力,そして望む力を養成する,つまり,自己コントロールの仕方を紹介しています。

本校では授業の前に「黙想」の時間を設けています。短時間ではありますが,3年間で実に9,500回にも及ぶ「黙想」があります。自己コントロールに役立つ時間になるよう,皆さん,それぞれが,「黙想」の工夫をしてもらいたいと思います。

毎日5分の瞑想をすると,自分の集中力や選択のスキルが高まるということです。ぜひ,自己コントロールにチャレンジしてください。そして,やる力,やらない力,そして望む力を養って,勉学やスポーツに励み,世界のどこの大学に入学しても通用する深い知性と,世界のどの分野に出ていっても恥ずかしくない高い徳性を養ってください。

東京大学,国公立大学の医学部をはじめとする難関大学に合格するということは,このような人物を目指した結果,手に入る栄冠であってほしいのです。

ここにいる67期生と64期生が,それぞれの世界でリーダーシップを発揮するために,全国から集まった友人を宝とし,共に努力を重ねてくださることを強く願っています。

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