過去のチュータのひとりごと

(2019/05/26)チュータのひとりごと 第589回(家族旅行・奈良公園)

五月の連休中に久しぶりに家族旅行に出かけた。と言っても一泊二日の旅である。

行きはバスで神戸三ノ宮まで,そこから阪神電車に乗り入れている近鉄線で奈良駅に向かった。
前日まで降っていた雨がやみ,絶好の旅行日和になったことをまず天に感謝して出かけた。ところが,あまりにも天気がよくて暑すぎた。勝手なもので,晴れたことのありがたさを忘れて,つい暑さに対して不平を言ってしまう。
日頃,雨であろうと,曇っていようと,寒かろうと,暑かろうと天気に対しては一切文句を言わないことにしている。それが都合のよい天気をいただける秘訣だと信じているからである。
これにはからくりがあって,文句を言わないのだから,いつも都合のよい天気ということになるのはお分かりいただけると思う。

奈良公園で鹿を見ようということになり,徒歩で公園に向かった。松山にも「はなみずき通り」があるが,公園に向かう道にピンクと白のハナミズキが植樹されていて,かなり大きな木に成長していた。校内にも記念樹のハナミズキが数本ある。いずれこのような大きな木に成長するのだと思うと楽しみである。
公園に到着して人の多さにびっくりしたが,早速,鹿煎餅を買って鹿との対面となった。
ここで,ある光景に驚いた。家族が鹿の餌を差し出すのだが鹿は「ふん」と匂いを嗅いで,そっぽを向き餌を食べないのである。
よく見ると,どの鹿も同様で,餌に見向きもしない。つまり,鹿は観光客が次から次へと差し出す餌に食傷気味になり,「もう結構です」と言わんばかりの態度をとっていたのである。
餌を販売している方に,売るのをおやめになった方が良いのではないかとお伝えしようと思ったが,営業妨害になるといけないので控えた。
餌を買う側が鹿の状況を確かめてから「餌やり」に参加すれば良いことである。

一緒に旅をしたのは東京在住の家族だったので,京都で別れ,帰りは飛行機で伊丹から松山に向かった。飛行機はB737の新型で快適な空の旅であった。
バスの旅も良いが,やはり飛行機の旅は疲れが違う。わずか45分で松山に到着した。

東京への空の旅はB777かB787の大型の飛行機であるが,大阪はプロペラ機が多い。プロペラ機は一緒に飛んでいる一体感はあるが,風などの影響を受けやすいので,できれば大型の方がありがたい。
多くの生徒が松山にやってくるのに飛行機やバス,また列車を利用しているが,それぞれに交通手段を工夫していると聞く。
9日間の休みを終えて,本校に帰ってくる寮生の気持ちは様々であると思うが,旅を終えるごとに成長していくことを思えば,人生の次へのステップにつながる旅であると言えるのではないだろうか。

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