過去のチュータのひとりごと

(2019/06/02)チュータのひとりごと 第590回(散歩道で見かけた英語)

 帰宅して夕食を済ませた後,午後の8時を過ぎていなければ,運動不足解消のために散歩に出かけることがある。

 途中にスーパーがあり,必ず立ち寄ることにしている。その理由は,売れ残ることを避けるためか,40%引きになった「巻きずし」を購入するためである。他の品を買うことはほとんどない。

 このように「巻きずし」に執着するのは,幼いころ,年に1,2度しか食べることができなかった母親手作りの「巻きずし」の味が忘れられないからだと思う。

 

 仕事の関係もあって,散歩に出かけるのは1週間に12度だが,毎回「巻きずし」を買うものだから,店員も顔を覚えてくれていて挨拶を交わすようになった。

 この巻きずし,いつも残っているわけではない。売り切れになっていることもよくある。すると,店員が「今日は残っていませんでしたね。」とにこにこしながら声をかけてくれる。

 店内に置かれている「巻きずし」には何種類かある。わたしが購入するのは「田舎巻き」か「並巻き」である。

 

 数年前にレジに並んでいて,あることに気が付いた。

 レジの上に「CASHER」と書かれていたのである。

 自分が英語の教員であることもあってか,街で見かける英語がよく目に飛び込んでくる。

 最近ではパチンコ店の大きな看板の「22th」という文字が気になった。1と23は注意が必要で,「1st」「2nd」「3rd」と書かなければいけない。お店に電話でお知らせしようかと思ったが,余計なおせっかいはやめることにした。

 

 先ほどのレジの「CASHER」については,「キャッシャー」になっているが,「キャシアー」が正しく,スペリングは「CASHIER」だとお伝えした。

 このスーパーが数か月前にリニューアルしたので,どのようになっているのか楽しみに出かけたところ,すべてのレジの上に,「Cashier」という正しいスペリングが掲示されていた。

 

 街には横文字があふれている。日本語の漢字や平仮名よりも多いのではないかと思うほどである。

 奇しくも日本の英語教育が大きく変わり,リスニングやスピーキングに重きをおく時代がやってきた。

 「沈黙は金なり」は日本の美徳ではあるが,世界に出たら,黙っていては勝負にならないのである。

 

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