過去のチュータのひとりごと

(2019/06/23)チュータのひとりごと 第593回(高Ⅱ北海道修学旅行 令和元年6月6日~10日(2))

4日目
 札幌の自主研修,これも思い出として残るものである。
 「よさこいソーラン祭り」の最終日で,大通り公園は人であふれかえっていた。 

5日目
 小樽でも素晴らしい天気で,自主研修の途中,生徒たちはお土産にオルゴールやガラス製品を買い求めていた。
 羽田空港では雨のため出発が遅れた。
 羽田で北海道へ戻りたいと言っている生徒が何人もいた。それだけ,この修学旅行が感動の多い,充実した旅であったのだと思う。
 午後9時35分頃松山空港に無事,着陸した。
 今回の旅行でそれぞれの生徒に素晴らしい思い出づくりができたことと思う。
 まさしく,行事教育は「感動の教育」である。

 話は変わるが,今回の旅の途中,うれしい出来事があった。
 初日,北海道層雲峡の「ホテル大雪」に到着した際に,支配人から「預かりものがあります。」と言われた。
 1年に1度だけお世話になるホテルで,わたしに「預かりもの」があると聞いて,面食らってしまった。聞き間違いではないかと思い,問い返したが間違いではなかった。
 紙袋を受け取り,部屋で中を開けてみると,お菓子と封書が入っていた。
 封書の中には1枚の便箋が入っていて,次のように記されていた。

愛光学園 中村校長先生
 
 前略

 初夏の北海道へ今年もご来道いただきありがとうございます。
 この度,家族旅行でホテル大雪に宿泊し,ふと修学旅行を思い出しフロントに問い合わせましたところ,6月にお越しになられるとの事で,思わず嬉しく懐かしくメッセージを伝えさせていただきました。
 我が家は現在4才と2才の男の子2人と毎日さわがしく過ごしており,残念ながらガイドには戻れませんが,毎年ご一緒させていただいた修学旅行を学生さんの姿を見かける度思い出します。
 残念ながらお会いできませんが,今回も素晴らしい良き思い出の旅となりますよう,北海道の小さな町よりお祈りしております。
 ささやかですが,旅のお疲れを癒していただければと,北見の銘菓と甘味をフロントに預けさせていただきますのでぜひご賞味くださいませ。
 最後にご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
                                    草々
                              (元観光バスガイド)

 毎年お世話になっていたバスガイドさんからの手紙に,大いに感動した。
 彼女の北海道に対する愛着,バスガイドとしての誇りと本校生徒に対する心遣いが文面からよく伝わってきた。
 「教育とは卒業後の思い出なり」といつも述べているが,この手紙はわたしの人生の中で,大きな思い出として心に残ることであろう。

 (この手紙は、掲載の許可を得ています。)

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