次にネットにおける書き込みについて注意を促した。
――ネットで他人の誹謗中傷の書き込みを絶対にしてはいけません。これがネットいじめにつながることくらいは,皆さんも分かっているはずです。
何気なく書き込んだ文章が,他人に精神的苦痛を与え,大きな悩みを与えることは往々にしてあることです。ネットに発信する前に,自分の文章が人に対するいやがらせや,いじめにつながることになるのではないかということを慎重に確認していただきたい。一旦ネットに掲載されると,際限なく拡散し,しかも文字として残るということを頭の中にしっかりと認識してください。――
続いて,6月14日の金曜日に実施した二つのLOB Bankについて触れた。
昨年度まで4年間東京大学医科学研究所の所長をされ,現在,東京大学ゲノム医科学研究機構長としてご活躍の19期生,村上善則先生をお迎えし,高Ⅰ~高Ⅱ生を対象に体育館で講演会を開催した。また同日,ドミニカンセンターで,高Ⅲ生を対象に,熊本県立大学理事長(前政策研究大学院大学学長),10期生の白石隆先生をお迎えして講演をいただいた。
いずれも日本及び世界で著名な同窓生を迎えての講演会であった。
「今後も,先輩たちをお招きし,皆さんのチャレンジ精神に火をつけてほしい。」と述べ,教育は「親と子と先生」の三位一体に加えて,同窓生の皆様のお力をお借りして成り立つものであると伝えた。
講話の最後に,
―― 研究者としての道を歩むには,それ相応の志や使命感といったものが必要で,「とにかく好きだから,この道に進みたい」,「人の役に立ちたい」,そういう熱い思いが必要です。皆さんも学問,スポーツ,文芸の様々な分野で活躍し,自分の天分を存分に発揮してほしいとお願いをしておきます。
自己の天分を発揮するためには,単に自分本位の立場で発揮しようとしても十分にはできないとよく言われます。人間の天分を十分に発揮するには,自分というものを超えたある何物かに,自己を捧げるという気持ちを持たなければならないのです。
これこそが,「愛と光の使徒」にある,使徒としての生き方であると申し上げて話を終わります。――
と述べて結びとした。
1学期の「チュータのひとりごと」は今回で終了です。
2学期は9月8日(日)に開始の予定です。