昨年，沖縄支部の第１回同窓会が行われたのに続いて，「沖縄支部設立１周年記念愛光学園同窓会全国交流会」が8月31日（土）に那覇で開催され，招待を受けて参加した。
　沖縄は毎日１往復の運航があり，ダイレクトフライトできるので，松山からのアクセスが便利である。
　同窓会の翌日，沖縄支部同窓会担当の方々のお世話で，沖縄の3か所の塾を訪問した。
　この日，訪問した塾の1か所で，以前は説明会を実施していたが，諸事情で現在は行われていないことが分かった。松山に帰ってから，代表取締役社長に電話をし，説明会を開催させていただきたいとお願いをしたところ，快諾していただき， 10月になると遅いので9月の実施がよいということになった。早速，本校の総務部広報と相談をして9月22日の日曜日に沖縄に出かけることになり，航空券の手配をした。
　ここで問題が生じた。台風17号が沖縄沖で発生したというニュースが飛び込んできたのである。航空会社からは，キャンセル料なしにいつでも取り消しができると連絡が入ったが，とにかく待つことにした。
　台風は21日の月曜日に沖縄を通過し，テレビ報道等で被害が報告された。その日，那覇空港に離着陸する航空機はすべて欠航となったようである。
　果たして22日(火)に松山から那覇まで飛行機が飛ぶのかどうか不安であったが，当日，松山空港に到着して電光掲示板を見ると，すべての飛行機が運航することになっていた。那覇空港混雑のため，出発が30分ほど遅れたが，無事に沖縄に到着した。
　昼の時間を過ぎていたので昼食を空港内のレストランでとることにした。沖縄名物の「ソーキそば」をいただいた。「ソーキそば」にはコーレーグス（島とうがらし）がつきものということで，麺の上から振りかけたのは良かったのだが，少し量が多かった。
　ご存知のようにコーレーグスは唐辛子を泡盛につけたものである。アルコールに弱いわたしは，食後，血の巡りがよくなったのか，体温が上がったような気がした。これで気合を入れて説明会ができると思ったのだが，聞いている方たちはどのように感じたであろうか。
　約30分間熱を込めて，本校の建学の精神や教育方針について話をさせていただいた。頷いて聞いてくださる方が複数いて，思わず力が入った。
　その後，ガゼットの卒塾生である本校同窓生にスピーチをしていただいた。
　こうして無事に説明会を終えたが，帰りの飛行機がどうなるかまだよく分からなかった。
　「成ってくることを素直に受け容れる」，これが人生の一つの送り方だと聞く。翌日，那覇空港へ向かうと予定通り松山便が運航することになっており，運航時刻通りの離着陸であった。
　今回の説明会は「天気の徳分」の中にスッポリはまったと言っていいほど見事な自然の采配であり，ありがたいことと感謝している。