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(2019/11/17)チュータのひとりごと 第605回(中3研修旅行)

 10月末に中3研修旅行を実施した。2泊3日の旅程で,目的地は関東である。
 中3研修旅行は昨年より,目的の一つを「質の高いキャリア教育」とし,目的地を長崎から東京に変更した。
 羽田に到着後,東京大学本郷キャンパスを訪問し,上野公園に向かった。その後,三つの班に分かれて自主研修をし,宿泊先のホテルに到着した。
 初日の夜に,本校29期卒業の三代木伸二先生による講演会を開催した。
 先生は,愛光29期生で,東京大学理学部物理学科,東京大学大学院理学系研究科物理学専攻の修士課程・博士課程に学ばれ,また,アメリカ・カリフォルニア工科大学に留学された。帰国後東京大学宇宙線研究所に勤務され,現在,東京大学宇宙線研究所・重力波観測研究施設准教授 (宇宙基礎物理学研究部門・重力波グループ准教授)である。
専門分野は,重力波物理学で,重力波検出と強重力場物理の解明,巨視的量子力学に携わっておられる。
 講演会では,中3生に分かりやすく説明してくださったと聞いている。
 
 わたしは引率としてではなく,同窓生へのお礼と中3生を激励するために1日遅れて到着し,ホテルで生徒を出迎えた。
 ホテルの玄関で研修から帰ってきた中3生に挨拶をすると,一様に驚きの表情を浮かべていた。
 夕刻に「愛光OBとの夕食・交流会」を開催し,40数名のOBが参加してくださった。2期生と5期生の同窓生の参加もあり,各テーブル2名の同窓生を囲んで話を聞いた。
 後半には,生徒がそれぞれ興味のある同窓生のところに行って話をする時間が設定された。
 ここから会場が大きく盛り上がった。
 会が終了した後も,熱気冷めやらぬという雰囲気の中,会場の外でもしばらく同窓生と中3生との会話が続いた。
 教育は「親と子と先生」の三位一体で行うものであるが,それに,同窓生の力もお借りしなければならないことを痛感した1日であった。

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