過去のチュータのひとりごと

(2020/06/28)チュータのひとりごと 第624回(興居島にカフェ!)

 わたしの故郷が瀬戸内海の忽那七島(くつなしちとう)の一つ,興居島(ごごしま)であることは,「チュータのひとりごと」で何度も触れてきた。1か月に1,2度,墓参やその他の用事があって島に帰ることにしている。
 最近,新型コロナウイルス感染防止のことを考えて,車で乗船し,客室には入らないようにしている。船の構造上,客室は密閉状態になるからである。もちろん船会社は感染リスクを減らすため,いろいろな工夫をしているが,船窓をすべて開け放すことはできない。
 15分ほどの乗船時間であるが,車で乗ると運賃は7倍以上に跳ね上がる。

 この興居島,信号は一つもないが,車で島を1周できる周遊道路ができている。天気が良ければ瀬戸の島々,釣島,睦月島,野忽那島,中島の素晴らしい景観を楽しむことができる。
 また,島で一番高い小富士山(標高282m)の中腹には「恋人峠」があり,ここからは吉田浜の飛行場(松山空港)を一望できる。
 この小富士山の中腹に「恋人峠」という観光地を造成したのは,島内で暮らすわたしの同級生たちである。この峠を降ると「相子ヶ浜」に出る。
 本校の中学生が遠足で興居島の「相子ヶ浜」に出かけ,地引網をしたり,名物の「タコ飯」をいただくのは,「チュータ日誌」でも紹介されている。

 わたしの生家があるのは由良という地域であり,家は由良港の真ん前に建っていたのだが,海風で傷みがひどく,取り壊したため,今は土地だけが残っている。
 先日,興居島に帰ると,なんと生家の近くに「カフェ」ができているではないか。
 子どものころに食堂があったのを覚えているが,少なくとも30年間はこのような店はなかった。
 乗船を待つ人たちのためにと思って開店したのだと思うが,このような店ができて,島が活性化するのはうれしいことである。
 わたしが小学生のころには,島には5千人以上の人が暮らしていた。現在島民は約1,100人になり,過疎地の仲間入りをしている。
 わたしは普段,コーヒーをあまり飲まないが,島のために頑張ってくださっている「カフェ」の人たちのために,訪問した際にはコーヒーをいただこうと考えている。

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