過去のチュータのひとりごと

(2020/07/12)チュータのひとりごと 第626回(NHK「基礎英語1」の解説と中1寮生面談)

 中1寮生の面談が続いており,半数を超える生徒の面談が終わった。
 現在,前半の学習時間に集中して面談を行っているところである。

 前半の学習時間の最初に中1生のNHK基礎英語1の時間をとるため,普段は月曜日にしか行わない解説をすべての面談日に行うことにし,その後面談をすることにした。
 NHKの「基礎英語1」は15分間の放送で,集団学習室の天井のスピーカーから流れてくる。
 放送が終わると,その日の講師が述べた解説に加えてさらに詳しい解説をすることにしている。また,付随する文法事項や語句の解説をできるだけ覚えやすいように工夫して生徒たちに伝える。
 舎監席から放送で解説を行うので,わたしからは生徒の後ろ姿しか目に入らないが,頷きながら聞いている様子が見えると,うれしいものである。

 先日の解説は前置詞のonであった。
 onは接触をしていないと使えないということを話し,接触の仕方に上面接触,側面接触,下面接触,そして全面接触があることを伝える。
 例として上面接触はon the desk,側面接触はon the wall,下面接触はon the ceilingで全面接触はon fireだと告げる。
鉛筆が上面に,掛け時計が側面に,そしてハエが下面に,火は全面に接触している状態を説明するのである。
 さらに,電気のオンとオフに触れ,オンは電気がつくという意味であるが,なぜオンというのかを生徒に質問した。しばらく待つが,答えは返ってこない。そこで,実は部屋の外にある電気の線と室内にある電気の線がくっつくから電気がつくので,オンはくっつくという意味だと告げると,なるほどと生徒が頷いていた。
 ここで,オフは離れるという意味だと告げる。離れるから電気が消えるのである。このように説明するとより明確な知識になり,生徒は二度とオンの使い方を誤ることがなくなる。

 基礎英語の解説を終えてから面談に入る。
 面談で最近特にうれしいことがある。それは寮食について尋ねた際の答えである。
 「寮食についてどう思いますか」という質問に,ほとんどの中1生が即座に「美味しい」と答えてくれる。
 これには寮自治会と業者の努力の結果が反映されている。
 30年くらい前であったろうか。寮の食事をおいしいと答える生徒は一人もいなかった。「肉がレンガだった」,「野菜が雑草であった」,さらには「鮭がクレヨンの味がした」など,さんざんな評価だった。
 今や,寮食のレシピを作成しても良いのではないかと思うくらいである。

 1学期期末考査が始まる前に,中1寮生全員の面談を終える予定であることをお知らせして,今回の「ひとりごと」を終えたい。

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