今年度はコロナウイルス感染予防のため,5月の体育大会を実施できなかった。
特に高Ⅲ生は,愛光生活最後の体育大会の高Ⅲアトラクションを楽しみにしていただけに,落胆も大きかったように思う。
愛媛県内ではコロナウイルスの感染状況が落ち着いてきたこともあって,クラスマッチを開催することにした。
昨年までは中学と高校に分けて実施していたが,今年は感染予防策として,各学年が半日を使って行うことに決めた。
10月21日(水)に実施した高Ⅲクラスマッチの開会の挨拶を紹介したい。
高Ⅲクラスマッチ開会挨拶
高校Ⅲ年生のクラスマッチ,良いお天気をいただきました。
新型コロナウイルス感染防止の観点から体育大会を実施することができなかったことをとても残念に思います。38年前,25期の皆さんが高校3年生の時に,雨天が続いたことによって体育大会が実施できなかったことが記憶にありますが,それ以来の出来事です。特に高Ⅲアトラクションを実施できなかったことは,皆さんにも心残りになっていると思います。
でも,やっと学年別でクラスマッチを開催することができることになりました。
このクラスマッチは高Ⅲ最後の記念すべき大会です。
わたしは,クラスマッチのような行事教育は感動の教育だと常々,皆さんに伝えてきました。授業でも知的感動を味わうことは当然あるのですが,体の底から感動を味わえるのは,まさしく行事や部活動を通してであろうと思います。
寮で個別面談を行う際に,「学校生活の思い出はなんですか」,という質問に「クラスマッチで優勝したこと」,あるいは「優勝はできなかったが,クラスが団結して試合に臨むことができた」と答える生徒がいます。
「教育とは卒業後の思い出なり」という名言がありますが,先日の高校全体集会で申し上げた通り,「教育とは感動の思い出なり」とも言えると思います。今日のクラスマッチが良い思い出になるよう頑張ってください。
どれだけ頑張ったかで,思い出の質が異なってきます。そして,感動することによって,「団結心」,ティームワークが生まれるのです。そして,そのティームワークが3か月後に控えた大学入学共通テストに向かう学習に大きな力となるのです。頑張ってください。
ただ,燃えるのは結構ですが,くれぐれも無茶をして,けがをすることのないようにお願いをしておきます。
この後,ソフトボールの歴史について話す予定であったが,長い挨拶はどうかと思い,省略した。ソフトボールの歴史は高Ⅱ以下のクラスマッチで話すことにした。
閉会式では,サッカー,ソフトボール,バレーボール,バスケットボールの1位と総合優勝のクラスの代表者に表彰状を授与した。クラスカラーのTシャツを着用して,プレイにまた応援に頑張った高Ⅲ生の健闘をたたえ,その後,昨年度の体育大会実行委員長に挨拶をしてもらった。最後に,3か月後に控えた大学入学共通テストに向けて燃えてほしいと述べて閉会式を終えた。