過去のチュータのひとりごと

(2021/01/24)チュータのひとりごと 第646回(令和2年度3学期始業式講話(放送)(令和3年1月14日))

 皆さん,新年おめでとうございます。
 2021年,令和3年の新春を迎えました。新しい年が,平和で希望あるものとなることを祈るとともに,新しい年も元気に学校生活にチャレンジしてほしいと願っています。
 まず,新型コロナウイルスについて,11の都府県に緊急事態宣言が発出され,ウイルスの変異種が日本国内でも確認される状況にありますが,愛媛県においても,どこで発生しても不思議ではない状況になっています。今年も,新型コロナウイルス感染の防止策,3密(密集・密室・密閉)をさける,マスクの着用,手洗いの励行,手指消毒,また健康観察等を引き続きおこなってください。これらの対策はインフルエンザ感染防止にも役立つことであります。
 さて,新しい年を迎えるに当たり,一つの提言として,作家の三浦綾子さんの言葉を紹介しましょう。
 「九つまで満ち足りていて,十のうち一つだけしか不満がない時でさえ,人間はまずその不満を真っ先に口から出し,文句をいいつづけるものなのだ。自分を顧みてつくづくそう思う。なぜわたしたちは不満を後まわしにし,感謝すべきことを先に言わないのだろう。」と述べています。
 わたしたちは昔に比べてあまりにも恵まれた環境に慣れているために,感謝の気持ちが薄くなっているのではないかと思うことがあります。
 少し考えてみただけで,何でもが当たり前ではないことにすぐに気づくはずです。
 この地球上で自分一人が生活することになったとしたら,どうなるかを考えると,すぐにその答えはわかります。食べるもの,着るものといった生活必需品を始め,ありとあらゆる物を人々が協力して作っているからわれわれは生活できているのです。
 そうであれば,他の人々に対する感謝の念は自然と生まれてくるものだと思うのですが,どうでしょう。
 家庭であれば,家族に,学校や社会に出れば縁を結んだ人々に感謝の気持ちを持つようになるのは当然のことです。自分にできないことをやってくれているのですから。
 もう一度,アインシュタインの言葉を紹介しておきます。「We exist for our fellow-men.」

 さて,2021年の干支(えと)は「辛丑(かのと・うし)」で,動物は「牛」があてられます。
 干支は十干(じっかん)と十二支の組み合わせで,60年周期で循環します。10×12で120になるように思われますが,それぞれ奇数は奇数と偶数は偶数としか一緒にならないので60年周期になります。60歳が還暦と呼ばれる理由はここにあります。
 辛(かのと)は「辛い」という言葉の「辛(しん)」という漢字が使われます。「ナイフのような刃物を描いた図形」と漢和辞典に記されています。この辛(かのと)という漢字は新しいの「新」につながり,植物が枯れて新しい世代が生まれようとする状態を表しています。
 また,丑(うし)は「からむ」の意味で,植物の芽が種子の中に生じてまだ伸びることができない状態を表しているとのことです。
辛丑(かのと・うし)の年は,「才能や運気はまだ眠っているが,これから伸びる年」ということになるでしょうか。皆さんの天賦の才能を発揮するのに良い年となりそうです。ただ,その才能を眠ったままにしないために自らの努力を忘れないでください。
 辛丑(かのと・うし)の話を終えて,中学生の皆さんにICT機器,特にタブレット使用について注意をしておきます。学習以外の目的で使用する際の時間制限をしっかりと決めて使用していただきたい。自宅生の場合は終わったら保護者に預ける等,特に家庭内ルールを作って自主規制をすることも必要ではないでしょうか。「ネット依存」にならないように注意をしないと何のための端末かということになります。

 以下,項目のみ掲載します。
 嫌がらせやいじめについて,再度の注意
 1月16日(土)に「大学入学共通テスト」第1日目を迎える63期高Ⅲ生への激励

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