過去のチュータのひとりごと

(2021/04/18)チュータのひとりごと 第654回(令和3年度入学式式辞(2))

 さて、本日の新入生の皆さんはどうでしょうか。
 「感動、喜び、イキイキワクワク」で今日の日を迎えているでしょうか。
 もちろん、本日を迎えるに当たって、皆さんは学問やスポーツに熱心に取り組んできたこととは思いますが、本校で6年間、あるいは3年間、目を輝かせ続けるために大切なことを述べておきます。
 地球上に生命が誕生したのが38億年前、その後、すべての生命が滅びてしまうような数度の大絶滅を経て人類が誕生したと言われています。
 そして、現在地球上に77億人が生活している中で、日本の愛媛、松山の愛光の丘で、このようにして今日の入学式を迎えているという奇跡的な縁(えにし)を、感動と喜び、そしてイキイキワクワク感を持って迎えることから愛光生活を始めようではありませんか。
 皆さんはこの愛光の丘で「人と成る道」、すなわち「成人の道」を求めて学問に励むのです。「人と成る道」というのは、この世での人生を自分のためだけに生きるのではなく、自分を超えたある何物かに挑戦する姿勢をもって、天から自らに与えられた才能、天賦の才能を花開かせる道のことであります。
 この苦労をチャレンジ精神をもって引き受けるならば、豊かな時代に大切に育てられた皆さんも、「目が光っていない、ぼうっとした表情」になる暇などないはずです。
 人生は「Change & Challenge(変革と挑戦)」の連続です。常に自分を磨く姿勢を忘れず、生徒、学生、社会人の道を歩む中で「成人の道」を求めて歩む決意の日が本日であってほしいと願っています。
 皆さんはSociety 5.0の時代に生きる人間です。そのこともあって、本校では四国の他の学校に先駆けて、中学生全員にタブレットを、また高校1、2年生全員にクロームブックを配布し、さらに高Ⅲの一部の授業でもICT機器を使用しています。この端末を、ネットリテラシーをしっかりと身につけた上で、主体的意識をもって利用すれば、Society 5.0の時代に生きる武器を身に付けることができるのです。

 保護者の皆様に一言、ご挨拶を申し上げます。
 本日を迎えるまでに、数多くのご苦労がおありだったと思います。
 コロナウイルス感染防止のため、本日の入学式に参加していただけないこと、誠に申し訳ありません。お詫び申し上げます。
 ご子息・ご息女達は、ご家庭の宝であるだけでなく、日本のいや世界の宝であります。親と子と先生がともに目を輝かせ、教育の三位一体が実現できますよう、皆様方のご理解とご協力を心からお願いして式辞といたします。
 
               令和3年4月8日  愛光中学・高等学校 校長 中村 道郎

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