過去のチュータのひとりごと

(2021/05/16)チュータのひとりごと 第657回(村上和雄氏のご逝去)

 筑波大学名誉教授の村上和雄氏が4月13日、85歳でお亡くなりになられた。
 これまで、入学式や卒業式の式辞の中で、何度も先生の文章を引用させていただいた。
 特に、サンマーク文庫から出版されている「Switch on Your Genes 遺伝子オンで生きる」には12か所の付箋をつけている。
 この中の七つの文章を紹介し、謹んで先生への哀悼の意を表したい。

 1 自分にとって好ましい遺伝子が、人よりもちょっとよけいに働いてくれれば、それまでの自分とは違った自分になれる。

 2 感動、喜び、イキイキワクワクすることが、よい遺伝子のスイッチをオンにし、悲しみや苦しみ、悩みが悪い遺伝子のスイッチをオンにする。

 3 遺伝子というのは、環境によって目覚めることがある。スイッチ・オンになれば、ふだん発揮できなかった力が出てくる。

 4 自分の身に起きることは、よいことも悪いことも、何らかの意味をもっている。

 5 天才であろうとなかろうと、誰かにできたことは、ほぼ誰にでもできる可能性がある。

 6 他人のためになる生き方も遺伝子オンに働きかける効果が大きい。

 7 チャレンジすること、目標をもつことも、遺伝子オンに有効な方法である。たとえ失敗しても、進んでやった場合は喜びや充実感が得られる。

 人生を自分のためにだけ生きるのではなく、自分を超えたあるものに挑戦することも、よい遺伝子をオンにし、自らの運命を切り開くことにつながるのではないかと述べて、村上氏への感謝の気持ちとしたい。
 

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