学校長の大切な仕事の中に、授業を巡回することがある。
新校舎に移って初めて授業の巡回をした。
校舎は円形のため、教室も円形だと思われがちだが、教室はほぼ長方形である。
教室や廊下のフローリング、そして、机、椅子、ホワイトボード、プロジェクター等は、新しい輝きを放っていて、旧校舎とは全く異なる環境である。
大きく異なる点がもう一つある。それは、教室の窓から臨む景観である。
中庭には芝生、そして外周には緑の木々が植栽されている。廊下と教室には透明なガラスが使用されており、左を見ても右を見ても爽やかな緑が見える。
教室に入るとまずこの緑が目に飛び込んでくる。生徒たちに聞いても、この両サイドの緑のおかげで、とても落ち着いて学習ができると評判がいい。
授業中に部屋に入ると、「校長先生がきたから」と、わざわざ生徒との挨拶を交わすよう促す先生もいる。もちろん、大きな声で挨拶をする。
授業はICT機器の使用が広がりつつあって、GIGAスクール構想が間違いなく定着してきている。
教員の楽しみは、いかにして生徒たちに知識や技能を伝えるかを工夫することである。さらに、生徒たちが自発的に学習する環境を作り出すことが重要な責務である。
Society 5.0の時代に生きる生徒を育成するために、われわれ教員側の努力と工夫が必要であることは言うまでもない。