過去のチュータのひとりごと

(2022/01/23)チュータのひとりごと 第682回(令和3年度3学期始業式講話(放送))

 新年を迎えて、1月13日に始業式を実施した。
 始業式講話の一部を紹介したい。

 皆さん、新年おめでとうございます。第3学期の始業式も放送で行います。
 2022年、令和4年の新春を迎えました。新しい年が、平和で希望あるものとなることを祈るとともに、新しい年も元気に学習や部活動にチャレンジしてほしいと願っています。
 まず、新型コロナウイルスについて、ウイルスの変異種が日本国内でも確認され、第6波が押し寄せてきている状況にあります。今年も、新型コロナウイルス感染の防止策、3密(密集・密室・密閉)をさける、マスクの着用、手洗いの励行、手指消毒、また健康観察等を引き続きおこなってください。これらの対策はインフルエンザ感染防止にも役立つことであります。
 さて、新しい年を迎えるに当たり、一つの提言として、京セラの設立者である稲盛和夫氏の言葉を紹介しましょう。
 「ほとんどの人は心の大切さに気づかず、心を立派にしようなどということに関心を持たない。まずは、心を高めなければならない、心を美しくしなければならない、と思わなければならない。そうしても、われわれは煩悩、欲にまみれた人間であるから、なかなかそうはなれない。なれないけれども、『ならなければならない』と思い、反省する。この反省があるから、また努力をしようと心がける。このことが人生にとっては大切なのである。」と述べています。
 この稲盛氏の述べる、「心を立派にする、心を高める」ということについて、わたしたちは何をなさねばならないのでしょうか。
 12月の第2学期終業式で述べた、ごみ拾いや、トイレ掃除、靴並べなども心を高める立派なおこないです。しかも、人の見ていないところでする行為、これを陰徳(陰で積む徳)と呼びます。昔からよく言われているように、人に見られていないところで、黙々と積む徳、つまり、陰徳の多い人ほど心が高まり、美しくなります。
 徳を積む最高の方法は利己的な思いを抑え、本来人間が持っている美しい「人様に喜んでもらう心」になることです。そして、そのような心の持ち主こそが「われらの信条」で述べる「愛と光の使徒」であろうと思います。
 「愛と光の使徒」というフレーズは、ただ単なるキャッチフレーズであってはなりません。そのような人物を目指してこそ、初代理事長ビセンテ・ゴンザレス神父様や初代校長田中忠夫先生がお喜びになるのではないでしょうか。徳を積む行為は日常に溢れています。皆さん、自分の周りでさがしてみてください。

 さて、2022年の干支(えと)は「壬寅(みずのえ・とら)」で、動物は「虎」があてられます。
 壬(みずのえ)は「糸巻を描いた図形。この道具は真ん中が膨れた形をしている。」と漢和辞典に記されています。また、寅(とら)は「長く伸びるというイメージを示す」と記されています。
 壬寅(みずのえ・とら)の年は、「膨れて伸びるということから、厳しい冬から春に転じる」ということになるでしょうか。皆さんが普段から努力してきた結果が見事に花開く年ということになるでしょう。ただ、努力を重ねない人に結果は生まれません。継続とは力なり、続いてこそ道という言葉で分かるように、皆さんそれぞれの努力を重ねることが重要なのです。
 
 一部省略

 最後に、64期高Ⅲ生は、1月15日(土)が大学入学共通テスト第1日目です。高Ⅲ生の皆さん、自分を励まし、自分を信じ、最後の最後まで、緊張感を途切れさすことなく、強い意志力でこれまで学習を続けてきた結果を出してくださるものと確信しています。
 高Ⅱ以下の皆さんと、そして、全教職員と共に、高Ⅲ生の健闘を心からお祈りして、新年の挨拶、並びに第3学期始業式の挨拶といたします。

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