過去のチュータのひとりごと

(2022/01/30)チュータのひとりごと 第683回(マスクと運動)

 本校の入学試験期間中、在校生は休校となる。
 高校入試と中学入試関連の振替休日のため、1月15日(土)から17日(月)の間、生徒たちは3連休となった。
 この3連休中の寮生の午後の時間の使い方が問題となった。帰寮して3日間は経過しているが、コロナ感染防止の観点から外出は控えてもらっている。しかし、男子中高生に、3日間も寮でじっとしていなさい、というのもやや気の毒である。
 そこで、休日3日のうち2日間の午後を、「マスク着用、接触プレーをしないこと」を条件に、グラウンドで運動をしてもよいということにして、わたしが見守ることにした。
 当日、午後1時に生徒たちがそれぞれの寮からグラウンドに現れた。わたしの姿を見て、「やっぱりグラウンドに出ていますね」と声をかけてきた生徒もいた。
 全員がマスクをきちんと着用していることを確認し、広大なグラウンドをまわりながら生徒たちの動きを観察した。
 途中で、キャッチボールをしている生徒の仲間に入れてもらい、わずかの時間であるが生徒の投球する球を受けた。このキャッチボールをしながらあることに気がついた。
 わたしは眼鏡をかけている。マスクをして運動をすると、マスクから出てくる息で眼鏡が曇るのである。生徒たちも、眼鏡をかけている者は同じような状況になっていたのではないだろうか。しかし、マスクを着用することを運動の条件から外すことはできない。寮生はきちんとルールを守ってグラウンドの運動に参加していた。ある高校生からは、運動の時間を設定したことに感謝の言葉があった。
 この2日間の運動が、寮生の次へのやる気につながってくれたらよいと思いながら、生徒たちの運動をする姿を眺めた。

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