過去のチュータのひとりごと

(2022/04/10)チュータのひとりごと 第690回(高校入学式式辞(令和4年4月8日))

 愛光学園第67期高校Ⅰ年生の皆さん、入学おめでとう。心よりの喜びと感謝をもって皆さんをお迎えしたいと思います。
 学園と総合公園の桜も皆さんを待ってくれていました。
 今年度は創立70周年を迎える記念すべき年です。

 中略

 さて、月刊誌致知の「松下幸之助と稲盛和夫の生き方に学ぶ」の対談で、次のことが稲盛和夫氏の言葉として語られています。
―― ある参加者が「ダム式経営の重要性は分かりましたが、どうすればダムができるのでしょうか」と質問すると、松下幸之助はじっと考えた後、「一つ確かなことは、まずダム式経営をしようと願うことです」と答えました。多くの人が「なんだ、そんなことか」と失笑する中、若き稲盛さんは体に電流が走るような衝撃を受けた、という有名な話です。
同じ話を聞いても、聞く側の姿勢によって受け止め方は全く変わる。これは人生においても同じで、求める心がない限りどんなにいい教えに出逢っても、出逢わずだなと。 ――
 皆さんの本校入学後の勉学の姿勢についても同じことが言えます。
 入学の喜びが、次のステップに進化するためには、この「求める心」が必要なのです。
 勉学、また今後の進路において、求める心がなければ、皆さんの天賦の才能はそのまま埋もれてしまい、進化することはありません。
 本校で3年間、目を輝かせ続けるために、自分を超えたあるなにものかを追求していただきたい。その追及の心が生命誕生から脈々と受け継がれてきた皆さん一人ひとりのDNAを花開かせるのだと申し上げて激励の言葉とします。
 人生は「Change & Challenge(変革と挑戦)」の連続です。常に自分を磨く姿勢を忘れず、生徒、学生、社会人の道を歩む中で学問道、つまり「人と成る道」、「成人の道」を求めて歩む決意の日が本日であってほしいと願っています。
 
 皆さんはSociety 5.0の、予測が難しい時代に生きる人間です。

 中略

 そのこともあって、本校では四国の他の学校に先駆けて、中学生全員にタブレットを、また高校生全員にクロームブックを配布しICT機器を使用してきました。この端末を、ネットリテラシーをしっかりと身につけた上で、主体的意識をもって利用すれば、Society 5.0の時代に生きる武器を身に付けることができるのです。

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 親と子と先生がともに目を輝かせ、教育の三位一体が実現できますよう、皆様方のご理解とご協力を心からお願いして式辞といたします。

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