今年の松山の桜の開花は3月の末で、4月2日から始まる補習に参加した高1E組の生徒は、校内と総合公園の見事に咲き誇っている桜を楽しむことができた。
桜が最も綺麗に見える場所をさがして、校舎の東側をまわってみた。
本部棟から職員室へと通じている廊下から見ると、聖ドミニコ寮前の庭園に植栽されている松の木と総合公園のユキヤナギと桜が、一幅の絵のように目に飛び込んでくる。
続いて2階の高Ⅲ廊下を通って理科の講義室へと向かった。講義室に入って窓の外を眺めると、勢いよく花を咲かせている桜の若木が目に映る。
同じ桜でも幼木、若木、古木の花はそれぞれ異なった趣を醸し出している。
ソメイヨシノの寿命は60年から70年と言われている。とすると、次の新校舎の建て替え時には、新しい桜の木を植樹することが必要になる。
毎年、ほんのいっときしか花をつけないソメイヨシノ。ほんのいっときしか花をつけないからこそ、愛着もひとしおのものがあるのであろう。
春は雨風が多く、入学式まで花がもつのかどうかと心配しながら毎年桜の花を見守っている。
話は変わるが、チュータ日誌を担当していた当時、桜の花を写真で紹介しようと、様々な角度から撮影をした。不思議なことに、桜の花を全体で写すと目で見るほどには美しく撮影できない。
撮影をしていて気づいたことだが、青空をバックに花びらを撮影すると、今度は実際よりも綺麗に見える。
このことに気づき、チュータ日誌に桜の花を紹介する時には必ず青空をバックにした写真を使った。
ところで、桜の話になると、以前の「ひとりごと」で、「入学式に咲いたたった一輪の桜」のことをなつかしく思い出すが、温暖化の影響が桜の開花にも影響をあたえているのであろうか。