過去のチュータのひとりごと

(2022/10/02)チュータのひとりごと 第705回(新校舎)

 新校舎に移って1年と2か月が経過した。
 最初、新校舎のエリアのどこに何があるかを知るのに時間がかかった。やはり、歩いて自分の目で確かめてみないと、頭の中に入れることは難しい。
 移って間もないころ、自分が中学棟にいるのか高校棟にいるのかわからないことがあり、一緒に歩いていた本校の教職員から笑われたことがあった。
 そこで、間違わない方法として目印を見つけることを思いついた。
 まず、中学棟の中庭にはシンボルツリー(ドイツトウヒ)が、高校棟の中庭には野外ステージ(テアトロン)があることに気づいた。
 もう一つ、校舎の外の景色が全く異なる。東には聖ドミニコ寮と松山市の総合公園があり、西にはこんもりした山がある。
 この光景を頭にしっかりと入れてからは間違うことがなくなった。
 校舎を巡回していると、時に友人と一緒に校内を探検(?)している生徒たちに出会うことがある。晴れた日には中庭の通路を通って校舎内を移動でき、生徒たちはそれぞれお気に入りの通路を見つけて移動しているようだ。
 教室の両側は、すべて透明なガラス窓になっているので、両サイドから木々の緑と芝生の緑が目に飛び込んでくる。授業中に気が散るのではないかと心配していたが、生徒たちは、緑の中で落ち着いて学習に取り組めると言っている。
 参観日に新校舎を訪問した保護者の方から、「こんなに素敵な環境の中で学習できる生徒がうらやましいです。」という言葉を聞いた。
 この校舎を少なくとも50年間は守っていかなければならない。生徒、教職員が一緒になって大切に使っていきたい。

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