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(2023/01/22)チュータのひとりごと 第718回(3学期始業式挨拶)

 第3学期始業の式辞を紹介します。

 2023年、令和5年の新春を迎えました。新しい年が、平和で希望あるものとなることを祈るとともに、新しい年も元気に学校生活を送ってほしいと願っています。
 今年の2月28日、火曜日に創立70周年記念式典を挙行いたします。愛光学園新校舎建設・70周年キャンパス整備事業が全て完成し、2月28日の記念の日を迎えることができることは、この上ない喜びとするところです。
 さて、今年も、新型コロナウイルス感染の防止策、マスクの着用、手洗いの励行、手指消毒、また健康観察等を引き続きおこなってください。これらの対策はインフルエンザ感染防止にも役立つことであります。
 次に、新しい年を迎えるに当たり、感性論哲学者の芳村思風氏の提言を紹介します。
 芳村氏は「人間が本物の人間であるためには、三つの条件がある」と述べています。
 条件の第1番目は「不完全性の自覚から滲み出る謙虚さ」、第2番目は「より以上のものを目指して生きる」、第3番目は「人の役に立つ存在になること」、これらのことを目的にして努力することによって、人間は本物の人間としての格を持つことができると芳村氏は述べているのです。
 利己的な思いを抑え、本来人間が持っている「人様に喜んでもらう謙虚な心」の持ち主、さらには、より以上の深い知性と高い徳性を磨く努力を重ねる人、「人様に役立ってこそ人生」というような心の持ち主こそがわれらの信条で述べる「愛と光の使徒」であろうと思います。
 「愛と光の使徒」というフレーズは、ただ単なるキャッチフレーズであってはなりません。そのような本物の人間を目指してこそ、初代理事長ビセンテ・ゴンザレス神父様や初代校長田中忠夫先生がお喜びになるのではないでしょうか。
 さて、2023年の干支(えと)は「癸卯(みずのと・う)」で、動物は「兎」があてられます。干支(えと)は十干(じっかん)と十二支の組み合わせで、60年周期で循環します。60歳が還暦と呼ばれる理由はここにあります。
 癸(みずのと)は「ものごとの筋道を立てる」という意味、卯は門を開く形をしているので、新しいチャレンジを意味すると言われています。皆さんが普段から筋道を立てて努力してきたチャレンジが、見事に門を開いて成就する年ということになるでしょうか。ただ、努力を重ねない人に結果は生まれません。「継続とは力なり」、「続いてこそ道」という言葉で分かるように、皆さんそれぞれの努力を重ねることが重要なのです。

 中略
 
 最後に、65期高Ⅲ生は、明日、1月14日(土)が大学入学共通テスト第1日目です。
 高Ⅲ生の皆さん、自分を励まし、自分を信じ、最後の最後まで、緊張感を途切れさすことなく、強い意志力でこれまで学習を続けてきた結果を出してくださるものと確信しています。
 高Ⅱ以下の皆さん、そして、全教職員と共に、高Ⅲ生の健闘を心からお祈りして、新年の挨拶、並びに第3学期始業式の挨拶といたします。    

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