過去のチュータのひとりごと

(2023/09/17)チュータのひとりごと 第737回(2学期始業式講話)

 皆さんおはようございます。
 2学期の始業式は放送でおこないます。
 愛光学園新校舎建設・70周年キャンパス整備事業が今年の2月に終わり、創立70周年記念式典が行われてから半年が経過しました。
 50年後の生徒たちから、先輩となる皆さんが校舎や新体育館、弓道場、カフェテリア、また、文化会館、テニスコート、バスケットコート等を、大切に使ってくれたと言われるような使い方をお願いします。

  中略

 1学期の終業式で読書について触れました。そこで、「自分で自分を教育する」という点で、感性論哲学者、芳村思風氏が著書「人間の格」の中で、読書について述べた言葉を紹介しましょう。
 —— どんな本を読んだらいいのか、人に尋ねて、「じゃ読んでみようか」ということで読むのではなくて、自分から自分に必要な本を探しにいって読むという習慣を身につけなければ本当に自分の身にはならない。
 自分で苦労して、自分の足で探して読む。また、その本を見つける努力の過程においても、他人にはできない独特の出合いがあるのです。
 自分が探しにいった本がなくて、偶然その横にあった本が自分の人生をまったく変えてしまったといったような例はいっぱいあるのです。それは偶然の出合いではなく、自分の生きざまが、自分の情熱が、その本との出合いを引き寄せてくれたのです。出合いというのは、自分の生きざまが引き寄せてくれるものなのです。——
と述べています。
 「ビブリオ」に、「あなたが絶対知るべき唯一のものとは、図書館の場所である」という言葉が紹介されていましたが、ぜひ図書館や書店に通い、本との出合いを楽しんでください。
 本だけではありません。わたしは人間の出合いもそのようなものではないかと思っています。
 自分が何者であるかで、周りに集まってくる友が決まります。
 以前に紹介した名言、「人間は一生のうちに逢うべき人には必ず逢える」という言葉には、自らを磨く人に言えることであることは言うまでもないことです。

  後略

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