11月7日(火)の参観日に、体育館で中1生による合唱コンクールを実施した。
その際の最後の挨拶を紹介したい。(一部追記)
わたしはいつも合唱コンクールに出席すると感動して涙が出てきます。
合唱コンクールを最初に行ったのは、30年前の41期生が中1の時です。もちろん男子だけでありましたから、男声2部合唱でした。ボーイソプラノが綺麗に響いて、感動したことをよく覚えています。もちろん、わたくしのクラスが「エーデルワイス」を歌って優勝しました。
教養人というのは、人間の文化の6つの分野、学問、道徳、芸術、宗教、身体、生活の6つの分野でバランスが取れている人のことを言います。特に芸術の分野で合唱ができるということは、教養人の資質のひとつだと思います。
イギリスの哲学者ハーバート・スペンサーは「知育、徳育、体育」と述べていますが、これでは美育が欠けています。つまり、芸術の教育が足りないということです。
教育は「全人教育」でなければいけません。愛光学園は全人教育をベースにして、知性と徳性の二本柱を立てている学校です。
さて、合唱は、皆で力を合わせないとできません。ここに意味があるのです。世の中は、この合唱のように、力をあわせないとできないことがたくさんあります。人間は力をあわせることによって、地球上で生き続けることができてきたのだと、わたしは考えています。ティームワークを大切にしてください。
歌い終えたとき、また、他クラスの歌声を聴いて、感動しましたか? 一生懸命に歌った人は感動したはずです。
私がいつも言っているように、行事は感動の教育なのです。感動がなければ、行事教育の本当の意味が半減してしまうのです。
ご父母の皆様、今日の参観日、合唱コンクールにご出席いただきありがとうございます。
お子さんたちの合唱を楽しんでいただけましたでしょうか。
生徒の皆さん、明日はクラスマッチがおこなわれます。このクラスマッチでも今日のようなティームワークを発揮して、頑張ってください。