過去のチュータのひとりごと

(2024/06/02)チュータのひとりごと 第763回(前任校卒業生との思い出(2))

 話を放送部に戻したい。 
 わたしは高校時代に、NHK杯全国高校放送コンテストのアナウンス部門に愛媛県から2度出場した経験がある。
 そのような経験があったので放送部の顧問を引き受け、部員を何とか全国大会に出場してもらおうと練習にもかなりの力を注いだ。
 最初は「3年計画で全国大会に出場を」と生徒を激励していたが、うれしいことに2年で東京大会で入賞し、全国大会に出場する生徒が出て、大いに部員に対する励みとなった。そのような中で、NHKのアナウンサーの実技指導を受ける機会もあり、生徒たちはとても喜んでいた。
 このような内容の話が2時間途切れなく続き、瞬く間に時間が過ぎてしまった。
 会の最後に、次回は松山訪問を計画するという話で盛り上がった。

 この会の2日後に、二人の玉川学園同窓生と「麻布台ヒルズ」で夕食を共にした。
 一人は玉川学園中学部を卒業後、医学の道を求めてK高校に進んだ生徒で、現在大学教授をしている。もう一人は高校・大学も玉川へ進学し、大手の建設会社に勤務し、VIPを務めた人物である。
 会食後、麻布台ヒルズの最上階の展望室に案内してもらった。展望室に到着後、照明で色鮮やかに輝く東京タワーが突然目の前に現れ驚いた。中央広場には多くの人が集まっており、「Modern Urban Village」というコンセプトが生きている空間であると感じた。

 GW中に玉川学園の2組の同窓生たちと会食を共にすることができたことは、教員をしていてこの上ない喜びであり、ありがたいことであった。
 卒業後50年近く経過していても、会うとその時代に戻ることができるのは、教育の世界の出合いだからこそである。
 本校の卒業生同士の、あるいは教員との思い出がいつまでも輝いたものになるよう、お互いが「教育とは卒業後の思い出なり」で頑張りたいものである。

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