過去のチュータのひとりごと

(2024/10/20)チュータのひとりごと 第775回(高校全体集会講話)

 10月8日(火)に高校全体集会を実施し、表彰伝達と以下の話をした。

 —— 全体会の最初に今年の夏、本校の吹奏楽部が開校以来初めてコンクールに参加した話をしましょう。
 7月28日の日曜日に開催された第72回全日本吹奏楽コンクール県大会の高校Bの部門で愛光吹奏楽部が銀賞を受賞しました。
 このことは翌日の朝日新聞に掲載されました。部長の言葉として、「チームとして最高の演奏をできた。愛光の吹奏楽部が頑張っていることが伝わればうれしい」が紹介されていました。また、指導顧問の先生の言葉として、「本番は練習よりうまく吹き、パッションで乗り切った。部員に感謝している」と顔を紅潮させていた、と紹介されていました。
 さて、現在も続いている合唱コンクールは41期生が中1の時に始めた行事で、約30年続いていることになります。
 皆さんは見たことがないかもしれませんが、OHP、オーバーヘッドプロジェクターを使って映像を用いながら、ドミニカンセンターで実施したことが思い出にあります。
 ICT教育の走りは、わたしはOHP、オーバーヘッドプロジェクターだと思っています。OHPはすでにわたしが教員になった時に使用されていましたが、今では過去の遺物になってしまったようです。
 このオーバーヘッドプロジェクターが、パワーポイントに変わってからのICT教育の激変を誰が想像したでしょうか。
 今や、中学生はタブレットを、高校生はクロームブックを用いて端末がマストアイテムと呼ばれるようになりました。また、本校はロイロ認定校にもなっています。
 そして、現在はChatGPTを始めとする生成AIが世の中を変えようとしています。日本語を英語に訳す作業や、作成した文章を箇条書きにまとめるなど、瞬時にやってのけます。
 でもChatGPTでできないこともあります。
 その一つに、部活動や体育大会、文化祭、クラスマッチ、柔道大会、合唱コンクール等の行事そのものと、行事で味わう感動があります。
 部活動や行事で身体を動かす運動や、部活動や行事で味わう感動はChatGPTではどうしようもありません。
 私はいつも行事教育は感動の教育であると申し上げていますが、今日の表彰伝達は部活動で味わう感動の教育であると申し上げて、本日の高校全体集会の話を終わります。 ――

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