10月19日(土)に市内のホテルで令和6年愛光学園同窓会が開催され、招待を受けた。
毎年、総会が終わった後に講演会がおこなわれることになっている。
当日の講演は19期卒業生によるもので、演題は「坂の上の雲ミュージアム第17回企画展とドラマ『坂の上の雲』制作裏話」であった。番組制作の苦労と喜びの話を聞くことができた。
講演会の後、懇親会に移り、次のプログラムで進行した。
会長挨拶
校長挨拶
乾杯
懇談
校歌斉唱
万歳三唱
懇親会の司会はアナウンサーをしている卒業生が担当した。
私も高校時代、放送部のアナウンス部門を担当していたので、声の質や響きにとても興味があり、耳をすませて聞いていたところ、驚くような美声でさすがに訓練を受けたプロと思わせる司会であった。挨拶に登壇するときに、彼女の司会の声に思わず緊張してしまうようなマイクに乗る素敵な声であった。
挨拶の内容はいくつか考えてあったが、いつものように「われらの信条」を暗唱した後、急遽、この日の講演の内容に触れることにした。「坂の上の雲」に登場する秋山好古氏と本校の初代校長田中忠夫先生の関係についてである。
秋山好古氏と田中忠夫初代校長が1年間という短期間ではあるが、「北豫中学(現在の松山北高校)」で共に生徒の教育にかかわったことは卒業式の式辞で触れたことがあり、「チュータのひとりごと」でも紹介した。田中忠夫先生は北豫中学の非常勤講師として歴史を担当したことが松山北高等学校の同窓会誌に記載されている。また、二人の理想の学校像が英国の「イートン校」「ハーロー校」であることも共通している。
この同窓会には多くの25期生が集まっていた。全体同窓会後の午後9時半から25期の還暦同窓会を開催するということで、場所を移動した。
この会だけに参加する同窓生もいて、結局50名近くが集まった。店内が4か所に分かれていて、それぞれのグループで大いに盛り上がっていた。
25期は高校Ⅱ年、Ⅲ年次に学級担任をした学年である。
同窓会のいいところは、全員が18歳の時代に戻ることだとわたしは考えている。教員も担当した期の年齢にもどるのである。これが実に楽しく愉快であり、元気をもらう。午後の11時過ぎまで一緒にいたが、翌日の寮の避難訓練のことを思い出して帰宅した。夜中の12時まで会が続いたと聞いた。
25期の同窓生がますます元気で、世のために尽くしてくださることを願って「ひとりごと」を結びたい。