11月末に、東北にあるドミニコ会系列の小学校を訪問した。
本校の中学受験を考えてくれる生徒がいるということで、入試説明会を実施することにした。
小学校の校長先生と保護者会が中心となって、小学5年生と6年生合わせて60名程の児童を集めてくださった。
集会の教室に入ると、明るく元気な声でわたしたちを出迎えてくれた。
普段の説明会は保護者を対象にお話をするケースが多いが、児童だけの集まりは久しぶりで、話をどのように展開するか少々とまどいながら話を始めた。
ニックネームが「チュータ」であると紹介すると、早速反応があった。この児童の反応が、スピーチに対する元気を与えてくれる。
いつも説明会では、建学の精神、「われらの信条」から始めるが、今回は「世界的教養人」と「愛と光の使徒」の語句の説明から始めた。
私立学校には必ず「建学の精神」がある。「何のために学校を設立し、どのような生徒を育てるか」、これを建学の精神と呼んでいる。公立学校には「校訓」はあるが、「建学の精神」とは言わない。
建学の精神の説明の後、全員に「何のために勉強をするのですか?」という問いを投げかけた。面白いほど、様々な答えが返ってきた。
「将来立派な仕事につけるため」「自分の好きな仕事を見つけるため」「将来収入の安定した仕事につけるため」など、自分の将来を見据えた発言が多かった。
そこで、わたしは「勉学は自分が人間として成長できるためにするものであって、一生続けるものでなくてはならない」と説明した。
そして、天の神様に「あれほど努力している人間を放っておけるか」と思ってもらえるような人生をおくると、一人ひとりの天賦の才能が花開くのではないかと述べた。天賦の才能を開花させずに一生を終えるようでは、人生100年がもったいない。
児童への説明を終えて1時間後に保護者への説明会を実施した。
司会は保護者会の会長を務めていらっしゃる方で、早速説明会に入った。時間は50分で、わたしの持ち時間は20分である。
この20分間は説明会の時間としては短い感じがするが、コンパクトにまとめることができるので、最近では30分間よりも良いように思っている。
今後も、直接学校や塾へ出かけ、学校説明会を開催したい。