過去のチュータのひとりごと

(2025/02/09)チュータのひとりごと 第787回(陸の危険と海の危険)

 今年は本校の中学入試の日、1月9日(木)に大雪の注意報が出されたが、松山には雪が降らなかったため、無事に入試を終えることができた。また、2月5日(水)にも大雪の注意報が出て、県内、特に南予地方に雪が降り、JRの松山と宇和島間が運転見合わせとなった。松山はこの日も雪が降ることはなかった。
 以前の「ひとりごと」で触れたことがあるが、本校に赴任してから一度だけ10センチほど雪が積もった日が臨時休業になったことがある。理由は自転車通学生にとって危険であると判断したためと記憶している。
 暖かい地域で育った人たちは雪の中の運転に慣れていないので、雪の積もった道路を運転するのはやめた方がいいとよく言われる。
 車だけではない。徒歩にも注意を要する。雪の中を歩いた経験に乏しいので大変危険である。特に氷の張っている場所を歩くのは滑りやすいので危険である。
 わたしは雪の降る日は長靴を履いて徒歩で学校に向かうことにしているのだが、最近ではそのような機会はない。ありがたいことである。
 危険ということでは、海も危険であることを思い出したので付記したい。
 先日、中1のCLE2の時間に「目に見えないものが目に見えるものを動かしている」という話をした。その時に潮の満ち干について触れた。
 わたしは島育ちで、大潮の時に数メートルに及ぶ潮の干満差を見て知っている。引き潮の時には砂浜が50メートルも現れる。
 この砂浜の先に藻が生えている場所がある。この藻の中に危険な魚が潜んでいるのである。わたしたち島民は「カラコギ」と呼んでいたが、赤褐色の「ハオコゼ」がいて、これを踏みつけようものなら激痛が走る。
 海の中だけではない。岩にはカキや、呼び名は分からないが、踏むと殻や棘が足に刺さるものもある。
 このように見てくると、われわれの身の回りには冬の陸も、夏の海も危険なことが多いが、経験から学んだ知識で賢明な生活を送りたいものである。

アーカイブ

All Rights Reserved Copyright AIKO educational institution