過去のチュータのひとりごと

(2025/09/07)チュータのひとりごと 第805回(1学期終業式講話)

 皆さん、こんにちは。
 1学期期末考査が終わり、テストの出来如何にかかわらず、ほっと一息ついていることと思います。
 さて、海外研修をできるだけ元の状態に戻そうと努力をしてきました。その結果、台湾、道明中学・高等学校との交流、ヨーロッパ研修旅行、米国からカナダへと目的地を変更しましたが、英語語学研修、さらにはロンドン語学研修を実施することができるようになりました。
 次に、学校全体として、1学期の思い出に残る行事は5月18日(日)に実施した体育大会でした。雨天の予報をクリアーし、無事に第73回体育大会を実施できました。
 最近は天気予報がかなりの確率で当たることが多いので、雨天で実施することはなくなりましたが、実は、私が校長に就任してから2年連続、雨の中で体育大会を実施しました。2度とも、開会式で朝礼台に立ったとたん雨が降り始めました。雨の中で大会を続けましたが、生徒の皆さんは大喜びで、土のグラウンドにできた水たまりに一斉に飛び込み、泥だらけになった姿が今でも頭の中に残っています。生徒から、「よくぞ雨の中で続行してくれました」と、体育大会実施のお礼を初めて言われました。この2度の雨天の中での体育大会の結果、愛光の体育大会は「雨天実施」という珍しい言葉が生まれたのです。
 また、73年の歴史の中で体育大会を実施できなかったことがあります。本校のお二人の先生が所属する25期生の時に、2日連続の雨天のため体育大会が中止になりました。この年に25期生が不完全燃焼になったことを受けて、体育大会は何日延期をしても必ず実施することに変更し、現在に至っています。
 保護者やご家族の皆様をお迎えし、プレイする皆さんも、また、応援する皆さんも、精一杯のプレイ、そして精一杯の応援をしたことで、充実感を味わう体育大会であったと思います。特に高Ⅲ生のアトラクション、各クラスで創意工夫を凝らしたパフォーマンスに対して、全校生、教職員、そして保護者やご家族の皆様が感動したという話がたびたび耳に入ってきました。
 閉会式で、最後のまとめを高Ⅲ生にお願いしましたが、見事にまとめ上げ、盛り上げていただきました。
 一つお願いがあるのですが、現在、校歌を1番だけしか歌っていませんが、これを3番まで歌えるようにぜひお願いします。全国のどの同窓会でも、3番まで歌うようにお願いしてきました。そして、現在、実際に3番まで歌っています。少し歌詞が長いのですが、皆さんも頑張って、3番まで覚えてほしいとお願いしておきます。3番の最後の、「あゝこの地より世界の果てに愛と光をもたらしゆかん」という歌詞は、最高の感動を呼び起こす歌詞だと考えています。

 中略

 さて、今回は、月刊誌「致知」に掲載された東北大学加齢医学研究所所長、川島隆太氏の「よき読書習慣が国の未来をつくる」というタイトルで述べた言葉を紹介します。
—— これからの日本は、能動的な読書や外遊びを通じて非認知能力をどんどん高めていく人たちと、スマホやタブレットなどディジタルの世界にどっぷり依存し、物事を深く考えて行動する力を失っていく人たちに分かれていくように思う。
 いまスマホやタブレットを道具としてのみ使っている人の割合は、約5~10%です。それ以外の多くの人たちは、スマホやタブレットを使うために多くの時間を浪費する、依存傾向にあります。このまま依存する人がどんどん増えていけば当然、よりよい日本の未来を実現することはできないでしょう。また、その行き着く先には、どう考えても極端な格差社会、少数の人が考える力を失った多数を支配する恐ろしい社会しか思い描けません。
 そんな日本になってしまって本当によいのか。私たちは「読書立国」の旗を掲げてもっと議論していくべきですし、日本の明るい未来を実現するために、社会全体で読書の意義を再認識してよき読書習慣を取り戻していかなくてはなりません。 ――
 このように、ICTの端末使用依存における危険性と読書の重要性について述べています。よく考えてみるべき記事だと思い紹介をしました。

 後略

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