過去のチュータのひとりごと

(2025/10/12)チュータのひとりごと 第810回(入試説明会(1))

 毎年恒例の入試説明会を10月から開始し、4日(土)と5日(日)の両日、大阪・名古屋のグループと広島・岡山のグループに分けて実施した。
 管理職と総務部のメンバーで出かけることにしているが、前年とできるだけ重ならいように工夫している。わたしの今年の担当は広島・岡山で、4日の午前中にスーパージェットで松山観光港から広島の宇品港へ向かった。
 松山観光港は、以前、別府航路の船が就航していたが、現在は全便廃止されてしまった。さらに、小倉航路もごく最近廃止となり、観光港は広島へ向かう航路だけに利用されているようで、寂しくなってしまった。スーパージェットは時速約60キロで、1時間10分ほどで広島に到着するのでとても便利な乗り物である。揺れもそれほど大きくなく、比較的快適な乗り物であると感じている。途中、「音戸の瀬戸」を通過するときは、安全の観点からスピードを緩めるため、以前よりも10分ほど時間がかかるようになったと聞いている。
 会場は広島駅前の文化センターで、すでにお手伝いの保護者の皆様が準備をしてくださっていた。実にありがたいことである。部屋から広島駅をながめることができ、現在進行中の広島駅改築の様子がよく分かった。すべてが完成するには1年くらいかかると聞いているが、完成すると、素晴らしい駅になることは間違いない。
 入試説明会でのわたしの役割は学園の教育方針を約30分述べることである。
 初めて本校の説明を聞いてくださる方々に、本校がどのような学校であるのか、できるだけインパクトのある形で気持ちを込めて話をさせていただく。以前はパワーポイントを用いて話をすることもあったが、現在は話一本にしぼることにした。パワーポイントでは参加者に熱意が伝わりにくいと感じたからである。
 最初の20分は原稿を持たないで、参加者に出来るだけ近い位置で話をさせてもらうことにしている。したがって演台に立つことはない。
 まず本校の沿革を述べ、経営母体が聖ドミニコ修道会であることを伝え、修道会の主な理念は「神学研究」と「清貧の中での福音宣教」であることをお伝えする。そして、建学の精神とも言うべき「われらの信条」を紹介する。さらに、われらの信条の中に登場する「世界的教養人」と「愛と光の使徒」について詳しく説明をする。
 続いて本校は「進学校」であることに触れ、何に力を注いでいるかを述べる。「ICT機器を用いたActive Learning」、「ネイティブによる英語指導」、「キャリア教育」、最後に「寮生活」について触れる。
 「われらの信条」を述べるところから、気合が入り、身体の内側から熱くなってくるものを感じる。話を聞いてくださる方々に、本校でおこなう「知性と徳性の教育」がどのようなものであるのかをお伝えし、共に愛光の丘で6年間、あるいは3年間を過ごしていただきたいという強い思いを、心を込めて伝えさせていただく。
 聞いてくださる保護者や受験希望の児童、生徒の皆様が、「よし、愛光に行こう。」と思ってくださることを願って話をしていると、不思議に力が入るのである。話は、聞いている方々と話す者との思いが一致するときに、最高の雰囲気になるものだとわたしは考えている。
 今後も、真剣勝負で説明会に臨みたい。

アーカイブ

All Rights Reserved Copyright AIKO educational institution