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(2026/02/08)チュータのひとりごと 第823回(興居島(2))

 前回に続いて興居島のことについて紹介したい。
 興居島は忽那七島(くつなしちとう)の一つとして紹介されているが、一般的には七島のリストには含まれていない。このことについて、以前に紹介したことがあるが、正確には忽那諸島の一つと呼ぶようである。
 本校の生徒たちも休日に釣りに出かけることがあり、時に島で出会って挨拶を交わすことがある。その際は島民としての自分がいるので不思議である。
 興居島で最も高い山は「小富士山(こふじさん)」と呼ばれており、標高が282メートルある。島のシンボル的な山で、富士山に似ていて、「伊予小富士」とも呼ばれている。資料によると、2番目に高い山は「犬吠山(いぬぼえやま)」で、標高123メートル、次に高い山が「高戸山(たかとやま)」で標高が117メートルある。
 島民にとって愛着があるのは高戸山で、小学校の遠足で登ったことを記憶している。この山に登っている途中で、大きなカエルが蛇にくわえられている場に遭遇した。カエルは次に何が起こるかを覚悟しているように見えた。とっさに蛇を木の枝でつついたところ、蛇はカエルを口から離した。その時のカエルは茫然としており、しばらくじっとしていたが、その場から逃げ去ることができた。この記憶は子供の頃の強烈な思い出として頭に残っている。
 わたしが住んでいたのは由良で由良港の真ん前であった。興居島には由良、門田、馬磯、北浦、鷲が巣、船越、泊、御手洗(みたらい)と大きく八つの地域に分かれている。
 小学校は由良と泊(とまり)にあり、中学校は由良と泊の中間点である船越(ふなこし)にあった。その昔、由良と泊の住人は仲が悪かったため、島民が協力し合うようにと中学を島の中央に設立したということであるが、真偽のほどは定かではない。
 由良から中学までの距離が約2キロあり、徒歩で通ったが、特に冬は風を遮るものがなく、寒風をまともに受けたためか、中学生のわれわれの手にはよくしもやけが出来ていたことを思い出す。
 興居島は細長い島で、周囲は7里(28キロ)あると言われている。高戸山の頂上に立つと忽那七島がよく見える。天気が良ければ、点在する島々と対岸の広島が見える。景色という点では、由良の反対側から見た景色の方が瀬戸内海というイメージにピッタリの素晴らしい光景であると言える。
 眺めだけではない。夏になると2か所の海水浴場が海開きをする。鷲が巣と御手洗である。
 御手洗では中1生が「地引網」や「タコ飯」でお世話になっている。「鯛めし」も美味しいが、「タコ飯」も負けず劣らずの味で瀬戸内の名物料理になっている。
 島内には周遊道路もできているので、自転車あるいは車で1周してみると瀬戸の美しさに触れることができる。
 因みに交通手段は、伊予鉄道高浜線でターミナル駅の高浜駅下車、徒歩1分の所にある高浜港から約1時間おきに、それぞれ由良行きと泊行きが就航している。機会があればぜひ一度訪れていただきたい。

 

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