過去のチュータのひとりごと

(2002/02/03)教務のひとりごと(48) ・ 寮生(中2)

 ガイドブック(2) 

 ガイドブック作りの大変なところは,印刷の期間が最低2週間はかかるので,かなり早い時期から作成に取りかからなければならないことである。この「チュータブック」作成で,作品を作る楽しさを味わった。「わたしも努力するのだから,君たちもやれ!」といつもげきを飛ばしていたものである。厳しい指導をしたように思うが,生徒たちはみなよく努力をした。そして,何よりもうれしかったことは,予習をしてこない生徒がいなくなったことである。あまりに指導が厳しいので生徒から恨まれたこともあったようだ。それでも,卒業後その厳しさの意味が分かったという言葉を聞く喜びはひとしおである。

 今では教科書会社が,「チュータブック」とよく似たガイドブックを作成してくれるようになり,ずいぶんと楽になった反面,ものを作る喜びがなくなってしまった。

 高2になると担当教員が選んだ問題集を使用するので,ガイドブック作成の工夫はできるのだが,あまり手を取り足を取りでは過保護になるというので躊躇することもある。高2,高3になると,またもう一つ,ガイドブックに工夫を凝らさなければならないように思う。

 そのような思いを抱きながら42期を送り出したのが,つい昨日のことのように思える。しかし,一昨日の2月1日には44期卒業生が巣立ち,年月の経過するスピードに驚いている。

 

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