10月12日の土曜日に国際ホテル松山で第2回愛媛県私学振興大会を開催した。
主催は愛媛県私立中学高等学校連合会並びに愛媛県私立中学高等学校保護者会連合会で,来賓15名をお迎えし,県内私立中学・高等学校21校のご父母及び教職員355名が参加した。
来賓として,愛媛県副知事,県議会議長,自民党私学振興議員連盟副会長,そして私学振興議員連盟の県議会議員の皆様をお迎えした。
愛媛県私立中学高等学校連合会の会長としての挨拶を掲載したい。
愛媛県私学振興大会挨拶
第2回愛媛県私学振興大会開催にあたり,主催団体であります愛媛県私立中学・高等学校連合会を代表いたしまして,ご挨拶申し上げます。
一部省略
愛媛県には私立中学・高等学校が21校あります。
それぞれの私学は,各校独自の建学の精神を堅持しつつ,「親と子と先生」の三位一体の教育を実践し,日々学校づくりに励んでおります。
わたしたち愛媛県の私立学校は,「私学は一つ」「教育は私学から」の理念と誇りを持ち,個々の学校の特徴を出しつつ,私学としての情報を共有するべく努力を重ねています。そして,社会や時代の要請に応え,学問の分野,スポーツの分野,さらには,文芸の分野で数多くの人材を輩出してまいりました。No vision, the people perish. ビジョンがなければ民滅ぶ!これは,政治や経済の世界にも言えることですが,わたしたち教育の世界にも当てはまることであります。今後も本県の私学の教育の期待に応えるべく,それぞれの学校のビジョン達成の上に,常にチェインジとチャレンジ,変革と挑戦を重ねてまいる所存であります。そして本県教育の発展のために努力し続け,子供達を安心して託すことの出来る私立中学高等学校であり続けたいと思っています。
私学の経営基盤は,保護者からの学納金と私立高等学校等経常費助成費補助から成り立っています。
私立高等学校等経常費助成費補助とは,私立学校の運営費補助のことを言います。運営費補助は私学助成の基幹的制度と言えるもので,国庫補助と県費補助からなっております。なお,経常費補助は地方交付税措置の対象とされています。この制度は私立学校の教育条件の維持向上,児童生徒の修学上の経済的負担の軽減,私立学校経営の健全性を高めることを目的とするものであります。
本日のパンフレットに都道府県別私立高等学校等経常費助成の一覧表を掲載いたしました。
実は,平成20年度と21年度の2年間,愛媛県の運営費補助金は国の標準単価よりも低い金額でありました。
しかし,平成22年度,県費補助の増額により国の標準単価まで増額していただき,さらに,今年も標準単価を維持してくださっていることを大変ありがたく,知事をはじめ,県関係の皆様に心より感謝を申し上げます。
ただ,それでも,24年度分を全国と比較しますと,中学は全国5位で全国平均を上回っていますが,高校は全国37位となっており,全国平均には達しておりません。
また,国や県から就学支援金という援助をいただいておりますが,私立学校と国公立学校とでは,まだまだ保護者負担の差があり,教育環境の差があることも事実であります。この格差是正に向けて,国や県の関係各位に更なるお願いを続けなければなりません。そして,私学が,真の学校選択の自由の下,公教育の一端を担い,本県教育の発展のためにさらに取り組んでゆけますよう,更なるご理解,ご協力をお願いする次第です。
最後になりましたが,本日は,お忙しい中,私学に集う,保護者の皆様が,このように多くご参加いただきましたこと,心よりお礼申し上げます。
のちほど,5校の代表の保護者の方々から,子供達のいきいきとした姿やその成長をお話ししていただくことになっています。どうかよろしくお願い申し上げます。
皆様,本日は本当に有り難うございました。