出張の都合等もあり,この2年ほど中3の研修旅行の引率を担当したが,今年度からまた高Ⅱ北海道修学旅行の引率をすることになった。
本校の学年全員が参加する宿泊を伴う旅行行事は,中1の集団宿泊研修,中3の研修旅行,そして高Ⅱ修学旅行と6年の間に3回実施される。
今回の「チュータのひとりごと」は都合により,北海道から送ることにする。
旅行の初日,学校集合と空港集合の2班に分かれ,学校からはバスで空港に向かった。前日の雨も上がり,薄日が差していたので,天気がすっかり回復していたように思った。
体育大会の時と同様,天気に感謝して学校を出発した。
空港に到着して2班が合流し,手荷物を預けるのだが,200名を超えるためかなりの時間を要する。
空港もそのことが分かっていて,本校専用のコーナーを用意してくれているのだが,それでも時間に余裕はなかった。
修学旅行生がいる場合,空港は普通,生徒を先に搭乗するように案内する。その方が,一般客がスムーズに搭乗できるからであろう。
搭乗し,窓から外を見ると雨が降っているではないか。
学校に集合し,搭乗するまで雨が降らなかったのはラッキーであった。
羽田に到着した際の天候は曇り,北に向かうほど天気が回復してくるのだろうと思っていたところ,乗継ぎの2時間が経過して旭川に向かう飛行機に搭乗する際に,また雨が降り始めた。どうやらわたしたちの後を雨が追いかけているようであった。
旭川の空港に到着して驚いた。わたしは何度もこの空港に来たことがあるが,初めて体験する暑さである。天候は晴れだが,爽やかなそよ風の北海道とはいかなかった。
バスに乗るとバスガイドもこの暑さを話題にし,ハンカチで汗を何度も拭いていた。道路に設置されている温度表示には,36.2度とあった。バスガイドによると,ここ数日,このような暑さが続いているということであった。
初日の目的地は層雲峡の「柱状節理」,「黒岳」,そして「流星の滝•銀河の滝」である。
黒岳へはロープウェイに乗って五合目まで登った。
さすがに1300メートルの高さである。やっと涼しさを手に入れることができた。
見ると,まだ雪が残っている。毎年恒例の男子生徒による雪合戦が始まった。中には背中に雪を入れあって楽しんでいる生徒もいたようだ。
黒岳をおりて,層雲峡温泉に近い「流星の滝」を背景に記念撮影をし,「銀河の滝」まで歩いて移動した。二つの滝はそれほど離れていないので,すぐに移動できる。「流星の滝」は太い一本の線になって落ちるところから「男滝」,そして,「銀河の滝」はいく条もの白糸のように落ちるので女滝とも呼ばれている。流れ落ちる水は石狩川の流れへと吸い込まれていく。素晴らしい景観である。
ここでしばらく時間を過ごした後,初日の宿「ホテル大雪」へと向かった。
ホテルに到着すると早速室長会議である。ホテル,JTB及び学年主任から連絡事項が室長に伝えられた。
生徒たちは5分前行動をするように指示されている。出発してから夕食までの全ての集合時間において,よく守られていると思った。
次回の「ひとりごと」で,この旅の続きを紹介したい。