北海道の朝は早い,4時には外が明るくなっている。
寝過ごすといけないので,旅行中はカーテンを開けた状態で床につくことにしている。
朝食も夕食と同様,一人ひとりのお膳が用意されていて,全員が着席し,「いただきます。」で一斉に始まった。遅刻した生徒は一人もいなかった。
ホテル大雪を後にして,旭山動物園に向かった。開園の時間よりも早く到着したため,10分ほどゲートで待つことになった。
ゲートが開くと,生徒たちは思い思いの場所へと散らばっていった。
人気のコーナーは「白熊」「ペンギン」「アザラシ」「オオカミ」「レッサーパンダ」等で,わたしもそれぞれの「館」を見て回った。
「ペンギン館」では決められた時間に「もぐもぐタイム」なるものがあり,ペンギンに餌を与えるところを観察できる。また,餌を与えながらペンギンの種類や習性について解説をしてくれるので,その時刻になると,人だかりができていた。
今年珍しかったのは,オオカミが活動していたことである。これまで,オオカミが舎内を歩いている姿を見たことがなかった。夜行性の動物であるため仕方のないこととあきらめていたが,今年は違っていた。2匹とも舎内を歩いているのである。本校の教員も珍しい光景に足を止めてカメラを向けていた。
午後は北海道らしい風景を車窓から楽しむため,美瑛,千望峠を訪れた。
その後,後藤純男美術館を訪問し,館員の説明を聞きながら日本画を鑑賞した。
この日の最後の訪問地はラベンダーで有名な「ファーム富田」であった。生徒たちはアイスクリームやメロン等に舌鼓をうっていた。