過去のチュータのひとりごと

(2014/09/21)チュータのひとりごと 432回(2学期始業式講話(平成26年9月4日) (2))

 ところで,今年も地区別懇談会を6月から8月初めにかけて実施しました。

 わたしは18か所中,3分の1にあたる6か所に参加させてもらいましたが,今年も演台を離れてご父母の輪に入って話をさせてもらいました。そして,保護者の皆さんに,「世界的教養人」と「愛と光の使徒」について中学1年生に投げかける質問と同じ質問をしました。

 どのような質問をしたか,紹介しましょう。

 それは「愛は体のどの部分で感じますか。」,そして,「光は体のどの部分を指すのでしょうか。」という質問です。

 愛は体のどの部分で感じるかという質問に対しては,ほぼ全員のご父母が胸を指します。

 そこで,わたしは次のようにご父母に話します。

「胸は心ですね。それでは心は何をするところでしょうか。そうです。心は徳性を磨くところです。」

 

 次に,光はどこを指すかという質問をお父様に答えてもらいます。すると,目だと答えるお父様が多いのですが,「わたしに遠慮をしないでお答えください。」と言うと,にこっとお笑いになって,頭を指します。

「その通り,光は頭です。頭は何をするところか,そうですね。知性を磨くところです。ですから,愛は徳性,光は知性となり,愛光学園は徳性,知性学園となるのです。」と説明をします。

 ご父母の輪の中に入っていますので,距離感がなくなり,さらに,いつ指名されるか分からないので,眠っている方は一人もいらっしゃいませんでした。

 皆さんの授業でもいつ指名されるか分からないと,眠ることはできません。先生方にも,できるだけ生徒に指名をしてくださるようお願いをしておきます。

 

 さて,中学2年生のある生徒から「この本を読んでください。」と勧められた本がありました。

 それはお笑い芸人,「ロザン」の菅広文(すがひろふみ)さんが書いた「京大少年」です。読んで楽しくなる本でした。

 その中で,特に印象に残ったのは,彼の相方で京都大学を卒業した宇治原さんの授業の受け方,「先生の話を目を見て聞く」でした。「先生の話を目を見て聞く」,これは君たちにも参考になる授業の受け方であろうと思います。

 中1のCLE2の時間に,「話は見て聞く」と皆さんに何度かお伝えしたことを覚えてくださっていますか。話は見て聞くものなのです。

 チャレンジしてみてください。

 

 次に,皆さんは担任の先生との信頼関係が築かれていますか。信頼感を増すには,学習や生活面で相談をすることです。学級担任や教科担任の先生との信頼関係を築くことが大切であることを強調しておきます。先生との信頼関係が築かれると授業を聞く態度も変わります。これが大切なのです。

 

 ここで,2学期最大の行事である文化祭について触れておきます。

 6月24日(火)に体育館で行われた中・高合同全体集会の際に,文化祭実行委員長から,今年の文化祭テーマを「MAKE IT」(作り上げていく)」に決定したと発表がありました。

 高Ⅱ以下の皆さんの力を結集して,愛光生らしい,そして,充実感の残る文化祭になるよう期待しています。

 充実感は,活動にどのようにかかわったか,その度合いによって決まるものです。

 高Ⅱ寮生との面談で,愛光生活で何が最も思い出に残っているかと尋ねた時に,1番は修学旅行,そして,2番目に文化祭と答える生徒が多いのです。

 皆さん一人ひとりの思い出に残るよう,活発な活動を期待しています。

 「教育とは卒業後の思い出なり」です。

 

 次に,図書館2階に,いろいろな方々からいただいたご寄付によって,新しく展示コーナーができあがったことを報告します。

 人類の進化や動物の進化(たとえば恐竜)などの標本が展示されており,皆さんの学習にも大いに役立つと思われます。ぜひ,図書館2階を訪ねてください。

 

 57期高Ⅲ生の皆さん,夏休みを終えて,いよいよ,受験に向けてまっしぐらに進むことになります。いつも申し上げることですが,学年主任の德永康樹先生を中心に,生徒と生徒のティームワーク,生徒と先生のティームワーク,さらには先生方のティームワークを組んでいただき,受験は団体競技,心を合わせ,「Over the Top」, 限界のその先にある「合格」という二文字を「Make It」することにまい進してくださることをお願いし,2学期始業式の挨拶といたします。

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