第51回文化祭を9月14日(日)に開催した。
文化祭の準備は1学期から始まっているパートもあるが,本格的には8月の補習期間から始まる。
行事教育は「感動の教育」とわたしは常々述べている。
どれだけ活動したかで,感動の度合いも異なることは言うまでもない。
「教育とは卒業後の思い出なり」という名言があるが,文化祭はこの思い出づくりに最高の場となる。
今回はパンフレットに記載した挨拶とオープニングについて紹介したい。
挨拶
―― 5月に開催した今年の体育大会のテーマが「Over the Top(限界のその先に)」であったことは,皆さんの記憶に新しいことと思います。
6月24日(火)に体育館で行われた中・高合同全体集会の際に,文化祭実行委員長から,今年の文化祭テーマを「Make it」(作り上げていく)」に決定したと発表がありました。
Make itには「成功する・うまくやる・到達する」などの意味がありますが,itが文化祭を指すとも聞いています。
この文化祭で,愛光生が「Over the Top・限界のその先に」,さらに「Make it・作り上げていく」ことにチャレンジし,「成功する」ことを願っています。――
体育館局局長から,オープニングで協力してもらいたいことがあるという依頼を受けた。わたしは「お祭り大好き人間」なので,申し出を快く引き受けさせてもらった。
オープニングの冒頭に「校長挨拶」がある。体育館局局長をはじめ局のメンバーが校長の舞台登場に工夫を凝らしたのである。
オープニングで,今年話題の映画で使用された曲の歌詞に合わせて登場してほしいと言われた。
実際のオープニングの様子については次のとおりである。
―― 暗転した舞台中央に木製の両開きのドアをセットし,後ろでわたしが待機する。
1曲目の歌が流れる。
そのあとにわたしの登場を促すセリフが流れる。
わたしは,「みんなの拍手がほしいなあ!」と会場に向かってドアの後ろから言う。
大きな拍手が起こった後,
2曲目の歌が流れる
この歌詞に合わせて勢いよくドアを開けて飛び出し,「第51回文化祭開催おめでとう」と言葉を述べて,挨拶を始める。――
タイミングを間違えると生徒たちの企画がふいになってしまうことを思うと緊張の連続だった。前日のリハーサルで,どのタイミングでセリフを言い,さらに,いつドアを開けて飛び出すかを練習したが,舞台の上は放送が聞き取りにくい。
セリフについては「チュータ」という言葉がきっかけだと分かったのだが,ドアから飛び出すタイミングが分からない。そこで,「舞台上の係」の生徒が袖から合図を送ってくれることになった。
本番は緊張のあまり,挨拶文を忘れてしまうのではないかとさえ思ったほどである。
結果は大成功であった。企画した局長と「舞台上の係」と握手をして共に喜び合った。
生徒もわたしも良い感動の体験ができたことが何よりもうれしかった。