過去のチュータのひとりごと

(2014/10/12)チュータのひとりごと 第435回(瀬戸内海に浮かぶ忽那七島)

 わたしが生まれた島が忽那七島の一つ,興居島であることはこの「ひとりごと」で何度か触れたことである。

 

 先日,興居島を車で周遊し,船外機付きの伝馬船で興居島の沖合に浮かぶ釣島(つるしま)を一周する計画を立てた。

 

 自分が生まれた島を詳しく知りたいと思い,インターネットで興居島のことを調べてみた。

 まず,忽那七島にはどのような島があるのかということをチェックして驚いた。

 

 「中島(本島)、津和地島(つわじ)、怒和島(ぬわ)、二神島(ふたがみ)、睦月島(むづき)、野忽那島(のぐつな)、由利島(ゆり)を忽那七島と呼ぶ。このうち、由利島は無人島」と記されていた。

 

 わたしの故郷,興居島は入っていないのである。もし入れると忽那八島となってしまうではないか。

忽那諸島とすれば問題は解決するが,こんなことも分かっていなかったのかと,やや恥ずかしい気持ちになった。

 

 島を車で一周し,小・中時代の同級生が経営している民宿で昼食をいただいた。用意してもらった料理は「タコ飯」である。さらに,タコの刺身,てんぷら,さらに「メバル」の煮つけを提供してもらった。

 

 昼食後,船外機付き伝馬船に乗船し,興居島の沖合に浮かぶ釣島(つるしま)を一回りした。天気も良く,風もそれほど吹いていないと思って沖合に出たが,やはり風をさえぎる物がないので波もあり,結構揺れた。揺れだけでなく波を切って走るので波しぶきが顔や手にかかった。

 

 船の操舵はそれほど難しいものではないのだが,車の運転とは異なり慣れるのに時間がかかる。しかも波や潮流があるので,必ずしも自分の思う方向には進まない。

 

 釣島水道に出て,島をくるりと一回りした。この水道でよく船の事故を耳にするのだが,あれだけ広い海でどうして事故が起きるのだろうかと思うほど広く見えるのは,海のことをよく知らないからだろうか。

 

 海は陸と違うと思うのは,沖へ出ると自分の位置が分からなくなることである。陸からは見慣れた光景であっても,海から陸を見ると全く異なった景色に見える。

 

 今回の興居島訪問は,故郷,興居島を知る良い機会になった。

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