過去のチュータのひとりごと

(2014/11/23)チュータのひとりごと 第441回(今年度の入試説明会と学校説明会

 今年も10月の中旬から11月の初旬にかけて,全国各地で入試説明会を実施した。

 わたしの役割は学校の基本方針を話すことで,一昨年までは各会場の演壇の内側に立って,パワーポイントを使って話をしていた。

 これを昨年の入試説明会から,会場の輪の中に入って行う形に挑戦してきたことについては,昨年の「チュータのひとりごと」で触れた。

 わたしの話は,「進学実績」も大切であるが,私立学校には「建学の精神」があり,この精神も大切に考えていただきたい,という流れに導く。

 つまり,何のために学校を設立し,どのような人間を育てようとしているかという学校の根本理念のことである。

 「建学の精神」の説明の冒頭に,初代理事長ヴィセンテ・ゴンザレス神父様の強い希望,「新時代の日本にふさわしい全人教育を青年たちに与える。」という言葉を紹介し,続いて初代校長田中忠夫先生が起草した「われらの信条」を暗唱する。

 続いて,「われらの信条」の中に「世界的教養人」,「愛と光の使徒」という抽象的な言葉があるので,これらがどのような意味を持つのかという説明をする。

 「世界的教養人」は教育哲学の用語,そして,「愛と光の使徒」は宗教哲学の用語だとわたしは理解している。

 初代校長田中忠夫先生が好んで使われたのは,「愛と光の使徒」という言葉である。 そして,このような教育の理想を求めながら,現役生の大学入試における数値目標を発表することによって,本校は進学校であることもアピールする。

 最後に,寮生活に触れ,寮生活は「同じ釜の飯を食う」ことで,一生付き合える友人ができることを強調する。

 わたしの話の後に,総務副部長・広報担当の坂田先生から,パワーポイントを使って在校生の生活の様子や具体的な学校の説明がある。

 入試説明会が終わって,保護者の一人が小学生のお子さんを連れてやってこられて,「愛光を受験するかどうか迷っていましたが,今日の全体の説明を聞いて受験する決心をしました。」と,本当にありがたい言葉をいただいた。アンケートにもそのように書いてくださる保護者がいることが,何よりの励みとなる。

 

 入試説明会の締めくくりは11月8日(土)の「学校説明会」であった。

 昨年度と同様に,体育館のフロアーに降りていく心づもりをしていたが,教職員の一人から壇上でするほうが話に重みがあると言われ,急遽壇上の演台で行うことに変更した。

 17分ほどの時間であったが,話しているうちにだんだん熱が入ってきて,声も大きくなったように思った。

 教育に対する情熱を感じとってくださった保護者もいたが,アンケートを見ると,わたしの説明が熱血すぎて,抵抗を感じた中学生もいたようだ。

 

 このような意見を参考にしながら,これからも校長として「変革と挑戦」を続けていきたいと思っている。

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