過去のチュータのひとりごと

(2014/12/14)チュータのひとりごと 第444回(3学期始業式講話(放送) 平成26年12月4日)

 3学期始業式の挨拶の一部を紹介して,今年の「チュータのひとりごと」を閉じたい。

 

 皆さん,おはようございます。4日間,それぞれに充実した休日であったことと思います。3学期の始業式は恒例によって,放送で行います。

 最初に皆さんに尋ねます。

 皆さんの学校生活,寮生活は,楽しい充実しているものになっているでしょうか。

 人間関係で悩みや不安をもっていないでしょうか。

 いじめについて,再度,皆さんにお願いしておきます。

 他人にいやな思いをさせられながら,我慢をしながら送る学校生活や寮生活であっては断じてならないのです。

 そのような事態に陥ったら,皆さんがすぐに友人,担任,舎監,保護者に相談をすることです。また,アンケートに記入することです。

 それをチクリと考えて,ぎりぎりまで我慢をしてはいけません。何度も申しあげますが,ぎりぎりまで我慢をしないことです。

 遠慮なく相談をすること,これがいじめから自分を守るための最大の解決策なのです。

 

  中略: 自転車通学生と電車通学生に対する注意

 

 次に「自然の恵みへの感謝の気持ちを忘れてはならない」という話をします。

 先日の中1のCLEの時間に,皆さんが口にするものはすべて他の命をいただいているという話をしました。

 おそらく,口にするもので命のないものは水くらいなものでしょうか。もちろん,水にも命が宿っているという人もいると思います。

 

 ある著書の中で,次のような文が目に留まりました。

 都内のある小学校で給食のとき,先生が生徒たちに「いただきます」と言わせていました。ところがある一人の父母から「給食費をきちんと払っているのに,なぜわざわざ『いただきます』と言わせるのか。おかしいではないか。」というクレームがついたそうです。

 お金を払っているのだから,誰かに「いただきます」なんてお礼を言う必要はない,という考え方でしょう。

 さて,皆さんはこのご父母の考えをどのように思いますか。

 先ほど,わたしが述べたように,人間が口にするものの素材は動物か植物であり,すべて命のあるものなのです。

 それを食べさせてもらうのですから,その命のあるものへの感謝の気持ちをもつことは当然のことだと考えます。

 

 また,皆さんの周りには感謝すべき人がたくさんいます。君たちの保護者,家族,先生,そして友人です。

 1日を終えたときに,その日1日元気に過ごせたことを保護者,家族,先生,そして友人に,心の中で感謝の言葉を述べてから就寝してみてください。きっと皆さんの翌日からの運命は変わります。

 感謝の言葉からは連鎖反応として次々に感謝の言葉が生まれます。そして,不平の言葉からは,やはり,連鎖反応のごとく,不平の言葉が続くのです。

 どのように生きればより充実した生き方ができるのか,人生のどこかで立ち止まって考えてみるのも良いのではないでしょうか。

 

 最後に57期高Ⅲ生の皆さん,すべての定期考査は終了しましたが,この後も,さらに実力を伸ばし,十分な態勢で本番のセンター試験,そして2次試験に臨んでくださることを願って,3学期始業式の言葉とします。

 

 今年も「チュータのひとりごと」をお読みいただき,ありがとうございました。

 来年の「チュータのひとりごと」は1月25日(日)から開始する予定です。

 ご家族お揃いで良いクリスマス,そして良いお正月をお迎えください。

アーカイブ

All Rights Reserved Copyright AIKO educational institution