昨年の暮れに,55期生で,現在大学の医学部に在籍している女子学生から,新年に開催する成人式同窓会への招待を受けた。
これまでにも2度,同様の同窓会に出席したことがあり,開催日の1月4日,卒業生に会うことを楽しみに出かけた。
会場の入り口には,受付の学生が並んでいて,「チュータ先生,明けましておめでとうございます。」という元気な挨拶で出迎えてくれた。
見ると女子学生はほとんどが振袖姿,男子学生もほとんどスーツ姿である。卒業して2年経過しているだけではあるが,彼らの中・高時代しか知らないわたしたち教員は,振袖とお化粧,そしてスーツのせいもあって,一瞬「誰だっけ?」と思ってしまう。
少し時間をかけて顔を見つめていると,「あっ」と中・高時代の顔を思い出すのである。
会が始まって,冒頭に挨拶と乾杯の音頭をとらせてもらった。
挨拶の中で,年頭に在校生への挨拶で述べた「人は生かされ生きている」という言葉を紹介し,二つの考え方を説明した。
まず,「人は人(仲間)によって生かされ生きている」という考え方,次に「人は神(天)によって身体を与えられて生かされ,心を自由に使って生きている」という考え方である。
「自由に使うことのできる心の使い方で,自らの運命が決まるのではないか」と話を締めくくって,乾杯の発声をした。
立食形式だったので,あちこちのテーブルの回りに集まっている彼らと挨拶を交わした。中1の時に英語2を担当してから後,彼らとのかかわりがなかったこともあるが,残念なことに,顔は思い出しても名前までは思い出せない。
胸に名札をかけているので,一人ひとり確認をしながら話をさせてもらった。
2時間があっという間に過ぎた。
卒業時の担任,授業を担当した教科担任のスピーチがあり,最後は学年主任の挨拶で成人式同窓会が終了した。
お世話をしてくださった学生の皆さんにこの場を借りてお礼を申し上げたい。